朝、空が白みはじめる頃、畑の上をカラスが20羽ほどカーカーと泣きながら飛んでゆきました。思い出したのが、「三千世界のカラスを殺し、主と朝寝がしてみたい」という、たしか高杉晋作が残したという歌です。どうも、怪しいようですが。カラスは、他の鳥よりも目が効くのでしょうか。昼間は、工房の下のもと牛小屋の辺りで騒いでいました。夕方には、前の電線に連なって、カアカア騒いでいます。あの声を聞いていると、あまり良い気持ちがしません。ふと思い出すのが、この前のアオサギです。どこかで弱って死にそうな姿をカラスが見つけて、集まっているのでは、という想像です。まあ、食物連鎖という面から考えますと、カラスも、死体処理係と言えないこともありませんが。何にしても、不吉で好きにはなれません。