朝暗いうちから釉薬掛けです。青釉はかけ始めたら時間をかけると剥がれてしまいますから。しかも今回はほとんど青ばかりです。何度も失敗を繰り返して、作り直しの焼き直し。いったん調子がおかしくなると、なかなか元に戻すのが難しいものです。なんでもそうだと思いますが。スポーツ選手を見ているとよくわかりまし。あれほど勝ち続けていたのが、調子を崩すと、なかなか立ち直れなくて、ひどい時には体を壊してしまうこともあります。おそらく焦りが、目をくらませて、どんどん迷宮へと誘い込まれてしまうのでしょう。陶芸も同じことだと思います。何年か前にも、作品が割れて苦労したことがありました。土を変えたり、焼き方を変えたり、何度も失敗を繰り返してなんとか元に戻すことができましたが。ただ、実際のところ、今でも何が本当の原因だったかは判明しませんが。我々は研究者ではなく、実践者ですから、結果がよくなればそれ以上追求することはそれほど意味があるとは思えません。今度は、また少し焼き方を変えてみようと思っています。