貯まった体験作品をそろそろ焼き上げて送ることにしました。そのほとんどが去年の年末ちょっと前の、ゴーツーできてくれた人たちの作品です。中には団体さんのものも混じっています。ゴーツートラベルで募集された小規模の団体さんたちのものです。ろくろとろくろの間を広くとって、密閉にならないように開け放って、体験工房を消毒して迎えました。実はこちらとしてもウィールスを持ち込まれないかとヒヤヒヤでしたが、背に腹は代えられませんので。そんなことも今では懐かしい記憶になりつつあります。先日すべての催行取り止めというファックスが届きました。それまでは色々しつこく問い合わせが来たり、確認が来たりでしたが、取りやめになった時はファックス一枚でハイ終わりです。ちょっと虚無的な気持ちになります。一生懸命にやって来ただけにです。それにこちらにはあの時に作られた器が残っています。これをきちっと焼き上げて梱包して送り届けるまでは終わりになりません。今日はその釉薬掛けをしました。国の行ったゴーツーキャンペーンはただ忙しさと感染の危険だけを置き土産にして終わってしまいました。おそらく儲かったのは旅行会社や大きなホテル、交通機関でしょう。我々下層の零細業者は何の恩恵もないまま、今も置き去りになっているのだと思います。国のお偉い方には、本当の底辺で支えているものにも光を与えて欲しいものです。