まだまだ蒸し暑くて、秋の気配とは程遠い気分ですが。なんとなくメランコリーというか、心がざわついた感じ。この感覚は何だろうと思うのです。きっと体の中にある何か。朝、陽が昇るのが遅くなったり、空を見上げると高い雲だったり、咲いてる花がクズや萩に変わったり。ほんの少しの変化が、体や心に、夏ももう少しだよと知らせてくれるのでしょうか。今日も轆轤に向かいながら、せつないような、変な感覚に包まれて、正直、蒸し暑くて好きではなかった夏ですが、どこかに夏も終わってしまうんだなあという、懐かしいような感覚と遠い記憶に蜃気楼のようにユラユラと体が包み込まれて、今夜は日本酒でも吞んでみようかなと思ったりしているのです。