石川啄木が好きで、初めて買った全集も啄木でした。有名なのが「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」でしょうか。一握の砂という歌集の代表的なものです。南海の小島で暮らす我が身としてはまさしく切実な句となりました。この島で暮らし始めて五十年をかなり超えてしまいました。その間には、あまりにも多くのことに出会いました。日本そのものがまさに島国です。それぞれが、日々、様々な感情のもとで暮らしております。だからこそ共感できる句なのでしょうか。そして本題。今日という日の句、「いつしかに 正月も過ぎて わが生活(くらし)が またもとの 道にはまりきたれり 」という句です。この句。ながいあいだにいつの間にか自分の中で変貌を遂げていました。かなり変わってしまっていて、でも、おそらく誰でも、そんなことってあるのではないでしょうか。自分のものに消化する間に気がついたら変わっていたなどというような。次男が去年から熱が出てなかなか良くなりません。昨日は孫の男の子が高熱を出しました。そんな日々が、日常と言えそうです。