窯出しした急須を仕上げていたところに海外からのお客様が来て、ティーポットが欲しいと言いました。ちょうど仕上げたばかりのを気に入ってくれて、買ってゆきました。不思議なのですが、なぜか手を入れている器を買ってくれることがあります。今日のも同じ流れ。器に心が伝わるのでしょうか。その器が何かを発信するのか。日本では古くから以心伝心という言葉があります。人と人が心でつながる。しかしモノを通してつながるというのは。たとえば多くの人がとある木や石に対して心を注いだとき、魂の様なものが籠って人の心を打つような信号を出す。原始宗教とはそのような物なのでしょうか。