子供のころの話です。東京の四谷というところで生まれました。家の前を都電が走っていました。12番に乗ると四谷見附の次の停留所が本塩町その次が市ヶ谷見附、次が確か九段下だったと思います。本塩町の停留所のすぐ前に生まれ育った家がありました。九段下には靖国神社がありました。子供のころ毎年、夏になると,みたままつりというものが開かれました。それは夜に行くときれいな提灯のようなものに政治家や作家、スポーツ選手が絵や文字を書いて並べられます。有名人が書いたものを見るのが楽しかった思い出があります。何のためにそんなことが行われるのか父も母も教えてくれませんでした。今なら、この国の為に命をささげた人の霊を敬うためだと分かるのですが、あの頃はその意味さえも考えが及びませんでした。靖国神社が何のために建てられたのかも。今朝偶然に、現在もあのお祭りが受け継がれていて、多くの人が訪れていることを知りました。学生時代リベラル思想に洗礼され、この国を命を懸けて守ってくれた人たちへの思いとはかけ離れていた身、最近歳をとって、人間としてどのように対処してゆくべきか、色々考えさせられることが多くなってきました。国を守るという事の意味。豊かな社会を維持するためにどのように行動するべきか。参議院選挙を前にして余計に先の事が心配になっています。