2025年7月12日土曜日

この国

 最近、工房で一日中、村下孝蔵さんの歌を流しています。最初のころは、「初恋」とか「踊り子」とか「ゆう子」が好きでした。ほろ苦い青春の歌。ところがきのうあたりから「この国に生まれてよかった」という歌が好きになりました。どちらかというと愛国的な。郷土愛とか人生を肯定するような歌です。たとえば高校生の頃は雑誌でいうと「世界」とか「朝日ジャーナル」とか。毛沢東語録もカバンに入れておりました。あの頃、心情三派と呼ばれた学生運動肯定的な思想。それが歳をとってきたら、だんだん保守的な物の考え方。国土を愛して、日本人のアイデンティティーを大切にしてゆきたいといったような。歳を喰ったからというよりも、そろそろ落ち着いて暮らしてゆく方へ。家族や友達、先祖を敬って、この国をつくってくれた先人達への感謝の心。人は刺激的な生き方から少しずつ、ゆったりとした心もちへと変化してゆくのかなあと思ったりしております。