青の器の釉薬を少しずつ改造しています。一気に変化させるのではなくほんのちょっとずつ。たとえば昔のおばあちゃんが作ってくれたぬか漬け。おそらく塩の量を変えたり入れる野菜の下ごしらえを工夫したり。試行錯誤ってそういう風に、微妙に目に見えないところであれこれとやっていたのではないかと思うのです。毎日の事だから、おそらく誰にもわからないところで。それが長い間にこなれておばあちゃんの味が出来上がるというような。そんな秘伝の釉薬がいつか出来上がったらいいなあと思うのです。