2023年5月7日日曜日

野ばら

 我が家にはピンクの野ばらが十本以上あります。最初は園芸会社から送られてきた5種類の野ばらセットでしたが、一つずつ消えていって最後にピンクの野ばらだけになりました。その野ばらは土が合ったのか、屋久島に順応して種で増えてゆきました。気がついたら十本にも。いろいろな場所から出てくれています。そんな中で畑の隅のコンポストの脇で育っている一本がいます。コンポストの栄養を吸収して気が付くと大株になっています。先日サースに埋もれていたその野ばらを救い出しました。そのバラが変わっているのです。とげがありません。ほかのバラは触れると服がひっかるのですが、まったくつるつるしているのです。色はほかのバラと比べると少し薄い気がしますが。実生で出てくるバラはいろいろな性質を持っているようです。赤みが強かったり、薄かったり、とげも大きかったり小さめだったり。それでもとげナシは初めて。近くにモッコウバラがいますから、もしかするとそちらの遺伝子が出てきたのでしょうか。育っている場所は三十メートルぐらい離れています。鳥でも啄んで運んでくれたのでしょうか。花が終わるといつもローズヒップが出来ますから。自然というものは不思議なものだと思います。