2025年5月31日土曜日

鹿児島

 昨日は日帰りで鹿児島へ行きました。用事は眼科です。一か月後にきてくださいというので。家を六時前に出て病院についたのは十時過ぎ。それでも便利になったものです。なんせ日帰りが出来るようになりました。二か月後に手術が決まりました。今度は入院だとか。それまで何とか元気に過ごさねばと思っております。今日は体験作品を削って、カップも削りました。明日は三島印押し。仕事は続きます。手が動く間は。

2025年5月29日木曜日

 リセーブルという筆があります。洋筆と言って、油絵やアクリルで絵を描くときの筆です。日本ではホルベインやなむらというメーカーがあります。昔買った筆が便利で今も陶芸用に使い続けています。その筆がここに来てかなりちびてしまいオークションで探していました。適当なのがあったので入札しましたが最後の最後で他の人の手に渡ってしまいました。他のを捜していたところ、あまり見かけないルートで見つけることが出来ました。こちらは即決。しかしどうも手順が違っていました。手元にと同たので評価を入れようとしましたがどこにもページが見つかりません。息子に訊くと、それはオークションではなくてフリマとのこと。確かにオークションのところに出ていたというと、おそらくこちらが興味を持ったのをネット側が探してくれたのではないかとのことです。そういえば動画などでも一度見たら似たようなのが次々出てきます。配信側でのそんな機能があるとか。もう年寄りにはとても理解不能。アナログ人間には理解が出来ません。なんだか機能が勝手にどんどん更新されているみたい。古い人間は遅れるばかりです。

2025年5月28日水曜日

体験作品

 かなりたまってきたので、そろそろ焼成の準備をはじめました。体験作品の話です。データを書いた記録紙をもとに棚から探し出して日付ごとに仕分けしてゆきます。ところが、見つからないものが次から次へと。一つ二つだけなら、なかなか出てこないことはよくあるのですが今日は数がまとまって見つかりません。かなり探し回って、半分あきらめたとき、自分たちが制作したと思った全然別のところから出てきました。素焼きの窯づめをしたとき大きさと高さで分類するのですが、窯出しの時、勘違いして別の場所に置いてしまったようです。まあ、何とか見つかって一安心。しかし一時は絶望的な気持ちになりました。数がまとまっておりましたので。今日は梅雨の中休み。それでも、雲がひろがり、どんよりとしています。明日からまた雨空が戻ってきそう。頑張って釉薬を掛けてゆこうと思っております。

2025年5月27日火曜日

棚卸し

 連休が過ぎて、五月の棚卸に行ってきました。お客さんが多かったと見えて棚はガラガラ。たっぷりと納品してきました。帰りの車の眠い事。歳のせいか、すぐ疲れてしまいます。先日鹿児島の眼科で見てもらったら、再検査を言い渡されてしまいました。一か月後とのこと。今日、高速船の予約のために港の受付に寄ったところ、鍵がかかって中に入れませんでした。どうやら、窓口に人の気配がありません。工房に戻ってネットで予約をしました。今どきは何でもデジタルが便利な時代になりました。

2025年5月26日月曜日

百名山

 今日体験に来た方のご主人。日本百名山を目指しているとのこと。残すところあとわずかとか。明日は宮之浦岳を目指してるそうです。勤めを終えてからだそうで、三歳年下のようです。だから十二年で百近くの山を登ったそうです。途中で重い病気を乗り越えて。話を聞いて頭が下がる思いになりました。人間目的があると頑張れるようです。振り返って我が身。ただ流されてここまで来てしまいました。しかし、まだ人生が終わったわけではありません。残りは多くはありませんが、まだまだこれから。何とか焼き物造り、極めたいものです。

2025年5月25日日曜日

ライフワーク

 朝から土練機を回して、ちょっと疲れ気味なので三島の印を彫りました。新しいタイプの。心が落ち着きます。夕方お客さんが来てくれました。物静かな人たち。シンガポールからでした。赤ちゃんを連れて。まだ一歳前とか。そんな人たちが買ってくれたのは三島のそば猪口でした。焼き上げて展示場に出したばかりの。実は今も造っているところの。何かの縁でしょうか。人間の思いって伝わるのでしょうか。色々あって、最後に戻るところは三島の仕事。おそらくライフワークになるのでしょう。

2025年5月24日土曜日

インターナショナル

 こんな離島で焼き物屋をやっているのですが、おかしなことが起きました。朝一で来てくれたのがフランスからのお客様。なんでも1500年前からの家に住んでいるとか。次は、ドイツから。そして午後のお客さんはイギリスから。陶芸体験は大阪からの家族連れ。雨の屋久島。梅雨真っ盛り。こんな辺鄙なところにヨーロッパから、そして大都会から。わざわざ足を運んでくれた方達。心より感謝申し上げます。

2025年5月23日金曜日

三島釉

 先日、テストした新しい釉薬。三島の仕事の最後に掛けるための。それが焼き上がったのですが思ったよりもいい感じでした。そこで量を多目に造ることに居ました。テスト用のは小さなぐい呑みでしたが、今度はお茶碗ぐらいのに掛けてみようと思います。前のがちょっと薄目だったので次は濃いのを作ろうと思ったのですがまたもや薄くし過ぎました。どうしたものかと思い悩んでいるところへ三島好きのお客さんがあらわれました。幸先の良いタイミング。なんとなくですが気持ちが前向きになります。勢いに乗って気に入ったものが出来るよう、進んでゆこうと思います。

2025年5月22日木曜日

三島テスト

 試作した三島用の釉薬。焼き上がりました。結果は予想した通り。狙い通りに焼き上がったのですがどこか違う。予想とイメージが微妙にずれているいるのです。あとは、釉薬の濃さだったり掻き落としの強さだったり。ほんのわずかな違和感。余りにも細かすぎてどうでもよいような気もするのですが。しかし、そのほんのわずかなところに実は大切な部分が潜んでいるような。あとは数を焼いて細かいところを極めてゆくこと。そこが実は最も大切なところであるような気がしてなりません。

2025年5月21日水曜日

荷造り

 朝から荷造りです。今年で三年目になる四国のデパートからと愛知のお店からの依頼となります。どちらも毎年この時期に行われるイベントです。有難いことに定期的にわが工房の作品を展示販売してくれます。連休も終わり、ひと段落というときでも忙しいのは有難い事です。日本の景気もなかなか上向きません。物価ばかり上がって、収入の方は頭打ち。まあ、世界中が厳しい経済状態で、何とか危機を脱出できるようにと戦っています。焼き物屋にとっても生きにくい世の中。何とか負けないよう精一杯生きてゆかねばと思っております。

2025年5月20日火曜日

ハツユキヵヅラ

 我が家の玄関前にハツユキヵヅラが育っています。若葉がはっとするような白さで、またところによっては真っ赤に色づき緑との対照で目を惹きます。大好きな草。今朝、それが隣のベランダの縁から顔を出しているのを発見しました。早速枝先を手折って。工房の入口に移植してみました。果たして育ってくれるか。梅雨に入った今が差枝には最適な季節。広がってくれることを楽しみにしております。

2025年5月19日月曜日

エアコン

 電気屋さんが見積もりにきてくれました。街の電気屋さん。丁寧に取り付け方とか検討して、メーカーにオーダーを出してくれるそうです。島は雷が落ちたり、様々な故障が起きやすいところです。だから後の事を考えたとき修理は必須条件。部屋の間仕切りは自力で何とか考える必要があります。ちょっとした大工仕事をしなければ。軽く考えていたのですが、やってみるとなかなか難問が湧いてきます。こんな時は男手の出番。頑張りたいと思います。

2025年5月18日日曜日

梅雨

 例年よりもかなり早い梅雨入りです。観測史上初とか。思い起こしても、まだまだ薫風爽やかな季節。しかし色々ありますから。朝から雷鳴がとどろき、時折激しい降りが屋根を叩きます。まさしく梅雨模様。うっとうしくも長い雨の季節が始まりました。福岡の娘の提案で、お勝手にエアコンを取り付けるようにとのこと。去年やっと扇風機を付けたばかりだというのに。もともと、エアコンなど考えたこともなかったスペース。どうやって空気を遮断したものか。思案投げ首の今日この頃です。

2025年5月17日土曜日

新釉薬

 今日は、新しい釉薬を作ってみました。その前に古いノートをひっくりかえして。もう五十年以上前からのレシピが書かれた。それと、陶芸の教科書的な本も探し出して。昭和の研究者が記してくれた調合表です。おそらく今はこの世にはいないだろう方達が残してくれた。科学の進歩が著しい中、陶芸という世界は余り変わってないことに改めて気が付かされます。それだけ、根源的な営みに近いところに陶芸というものが位置づけられるように思います。ここ数日鹿児島の桜島が噴火しました。地震や噴火、台風と自然現象は中々予測が難しいところですが、陶芸という世界もそれに近い根源的な宇宙の営みと連動しているように思えてなりません。

2025年5月16日金曜日

まむし

 昨日の夕方、戸締りをしようと工房の入口まで行くと、何やら足元にある。顔を近づけてよく見ると、急に動いて頭をもたげてこちらにとびかかってきそうな気配。体が太く頭が三角にとがっている。マムシだと思って、周りを見回しました。工房に取って返して何か得物を捜して金属製の長いものを手に、取って返すと、どこかへ逃げたか、姿が見えません。マムシがこんなところにいるなんて。まさに思いがけないことに、心臓がどきどき。工房を建ててより、初の出来事。最近ほとんど見ることのなくなったマムシ。まさかの出来事にどう対処してよいか。戸惑っております。二度と出てこないことを祈ると同時に、もしまた現れたらと思うと対処を考えねばとも思ったり。なんにせよ、思いがけないことが起きるものです。

2025年5月15日木曜日

風薫る

 夏のような暑さです。大きな壷を外で乾かし、風に当てました。少し重いかなと思っていたので乾燥させるのに時間を掛けました。大きな壷は焼くときも、いつもよりたっぷり時間を掛けないと破損するリスクが高くなります。今回のは縄文土器の雰囲気を出すためにほとんど削ったりせず、造った時のまま、表面に条線模様を施し、釉薬を掛けずに本焼する予定です。土器そのものだと水が漏れたり脆かったりするために、内側にだけ釉薬を掛けて土を焼いたという雰囲気を残す予定です。今年は個展の予定もありませんがどこかで発表できればと思っております。

2025年5月14日水曜日

血圧

 三か月前に病院で渡された血圧手帳。毎日つけ続けることはできませんでしたが結構マメに計って記録し続けました。昨日は手帳を渡されませんでしたが、ちょっと残念な気持ちになりました。そこで自らコピー機を使って血圧手帳もどきを作りました。これから、三か月後、病院に行くまで続くかどうか、わかりませんがとりあえずは記録できるだけはやり続けたいと思っています。

2025年5月13日火曜日

病院

 定期検診に行きました。三か月に一度の。前回はかなりショックな結果でした。体重増加、血圧上昇、など。結果今日は採血と尿検査、心電図、それに胸部レントゲンと色々。結果は問題なし。いやあ、緊張しました。先生とは陶芸談議に花を咲かせました。お酒をやめたのが功を奏したのでしょうか。血圧が落ち着いてきたのが不思議な様子。お酒は適度に飲むと血管を広げて血圧は下がるとのこと。適度を越えてたのかもと話したところ、納得してくれました。というか、お酒で酔っぱらう事はストレスの解消としては良いのでしょうが、本来アルトアルデヒドがあまり備わってない体にとっては、肝臓をはじめとして臓器が悲鳴を上げていたような、そんな気がしております。突然、やめた飲酒。結果、それほど体が求めていないという事は、それが、むしろ自然な状態と思っても良さそうです。今は、アルコールよりも制作に求める気持ちがむしろ強い気がします。残り少ない人生、慌てず焦らず諦めずで過ごしてゆきたいものです。

2025年5月12日月曜日

改造

 釉薬の改造中です。息子が。青い釉薬を一から作り直して。昔、かなり良いところまで行ってたのですが、再挑戦しています。今回もいい線行ってると思うのですが、本人曰く。まだまだとか。確かに七十点ぐらいは上げても良いと思うのですが。九十五点ぐらいにならないと、満足できないようです。似なくても良いところばかり、似てしまうのだから。血は争えません。

2025年5月11日日曜日

ハウス キーピング デイ

 今日は、工房を片付けたり、掃除をしてすごしました。雑巾を洗って体験で使ったエプロンも洗濯。朝のうち陽が差していたのですが午後からは下り坂。夕方、昨日工房にきてくれたドイツからのカップルが花を活けていた花瓶を気に入ってくれました。昨日から気になっていたようです。海外にも決断に時間がかかる人がいるようです。

2025年5月10日土曜日

釉薬

 青の器の釉薬を少しずつ改造しています。一気に変化させるのではなくほんのちょっとずつ。たとえば昔のおばあちゃんが作ってくれたぬか漬け。おそらく塩の量を変えたり入れる野菜の下ごしらえを工夫したり。試行錯誤ってそういう風に、微妙に目に見えないところであれこれとやっていたのではないかと思うのです。毎日の事だから、おそらく誰にもわからないところで。それが長い間にこなれておばあちゃんの味が出来上がるというような。そんな秘伝の釉薬がいつか出来上がったらいいなあと思うのです。

2025年5月9日金曜日

雨空

 朝から雨模様です。そこで散歩中止。今日は午前中から手びねり体験が入っていました。工房を掃除して体験用の粘土を練って…。昼まで頑張って、午後からは釉薬掛け。途中、色々と注文の電話が入り、連休明けで、こちらも在庫がないものばかり。月末まで待ってくださいとお願いしました。落ち着くまでしばらく時間がかかりそうです。

2025年5月8日木曜日

素焼

 今日、窯づめをして、素焼きをしました。連休中に色々注文をもらいました。お客様には月末には焚きますと伝えたので。本焼しないと。あっという間です。月末なんて。あれこれがんばってはいるのですが。突然窯が壊れてしまい、慌てて溶接を頼みました。ご近所に融通を効かせてくれる人がいるのは有難い事です。

2025年5月7日水曜日

バラ

 バラが花盛りです。現在ツクシノイバラが盛りを過ぎてピエールドロンサールが咲きはじめました。庭で先陣を切ったのはナニワノイバラ、次はモッコウバラ、それに続いてツクシノイバラ、これは実生で増えて十株ぐらいあるでしょうか。それから家の前のピエールドロンサールあとは入り口で初めてのツルバラが咲き始めました。昔、植え付けたのが今年初めて花を着けました。バラは庭を華やかにしてくれます。我が家では薬剤散布もほとんど肥料も上げてません。それでも少しずつ成長を続けて、この季節、雑草にもめげず花を咲かせてくれています。今年は腰が痛くて草取りもままなりませんが。華やかに彩ってくれる、可憐な花たち。健気な姿に癒されております。

2025年5月6日火曜日

把手

 午後からスープカップの把手付け。これがなかなか手ごわくて、もう二度と造らないと言ってしまったのですが。思った通り。苦労しました。いくつかの別のやり方を考えたのですが。結局前回と同じ方法。時間も同じぐらい。それでも、結構楽しく作業が出来ました。これなら、ずっと続けられそう。ただ、もう少しあか抜けた仕上がりにできないかなあ。

2025年5月5日月曜日

スープカップ

 なぜか、もう二度と造らないと言ってたスープカップ。思いがけず人気が出てしまい、また造ることになってしまいました。昨日仕上げまで終わったのですが、急に予定変更。把手を付けるのをやめてお抹茶の茶碗にすることにしました。そこで今日は朝から、スープカップの原形づくり。まさに行き当たりばったり。我が人生と同じ。「これからどちらへ」と尋ねられたら「風に訊いてくれ」としか答えられません。

2025年5月4日日曜日

ビワ

 今年は、お猿さんも見かけないし、ヒヨドリも出てきません。それでビワがみごとに熟しています。大昔、種を捨てたら芽が咲けんでの前に生えたものです。実は小さいのですが食べたらびっくりする甘さ。思わず美味いと叫んでしまいました。明日になったら収穫しようと思います。しかし実際どうなる事か。親鸞聖人の言葉もありますし。「明日あると思う心の仇桜 夜半に嵐のたとえもあるらん」。

2025年5月3日土曜日

蚊取り線香

 急に暖かくなって、蚊の猛攻撃が始まりました。先日、備えあれば患いなしという事で大きな缶入りの線香を買ってきました。早速、火を付けて煙を発生させたのですがどういうわけかすぐに消えてしまいました。手は粘土でドロドロだし、慌ててバケツの水で洗って、お勝手のガスで再点火。今度は線香立てに差して何とか夕方まで持ってくれました。今日から本格的な連休が始まりました。ところがわが工房はいたって静か。連休の風は吹いてきません。この調子で過ぎてゆくのでしょうか。今年も。

2025年5月2日金曜日

陶芸家

 今日、カナダの陶芸家さんが来ました。先日は東京から大学を卒業したばかりの陶芸家さんが。世界中に陶芸家さんがたくさんいて、それぞれの場所で頑張っているようです。近頃は皆さん、スマホに自分の作品の画像を入れており、一目でその方の作品がわかってしまいます。面白いけど、ちょっと夢がないような気分にもなります。それにつけても、振り返ると自分の取り組んでいる仕事のクオリティーもすぐわかってしまうところが面白いところです。今日は大きな壷をいくつか作りました。ここ数日立って電動ろくろで大きな壷を挽いています。腰が良くなったら蹴ろくろで造りたいなと思っておりますが。

2025年5月1日木曜日

鹿児島

 急遽、一泊で鹿児島に行ってきました。昨日、「何か目がかすむ」と言ったら、すぐに眼科に行った方が良いというので、高速船に飛び乗ってゆきました。検査の結果、白内障と緑内障があるという事で、一か月後にまた来るようにとのことでした。心配なような、やはりそうかというような。歳も歳ですからそんなことだろうとは思っていましたが。なんにせよこれまで通りに粛々とやって行くしかありません。なるようになれと言った心境です。久しぶりの鹿児島。そんなに変わったという印象もありません。ただ、街を歩くと中国語が耳に入ってきました。おそらく目に見えないところで少しずつ変化しているのかもしれません。