一輪挿しを作り始めました。我が原点と言ってもよい器。道を見失ったり、迷ってしまったときにいったん後戻りするのが一輪挿しです。今回はというと別になんという事はなく。息子から少し作ってよというリクエストに応えて。本当は粉引の五寸皿を造る予定でしたが。リクエストに応えて。でも、実はちょっと問題も抱えていたのです。昨日から心配事が起きてしまいました。新しく買った血圧計を家で使ったところびっくりするような高い数値。ははあ、これを心配して病院の医師も次はいろいろ検査をすることにしたのだなとわかりました。こっちもちょっと絶望的な気分。昨日はアルコールもやめて早々と布団に潜り込んでしまいました。夜中に浮かんだ言葉。親鸞聖人が言った。「明日あると思う心の仇桜 夜半に嵐のたとえもあるぞ」でした。人の命だって同じこと。永遠の命などありません。今この瞬間を大切に生きねばと思うのです。今日わが陶芸の原点に戻れたという事は、きっと意味があるのだと思います。