2025年2月25日火曜日

欲望

 雨ニモマケズの中に「欲はなく決して怒らずいつも静かに笑っている」。というのがありますが。この歳になって欲張りでしょっちゅう怒り、人にかみついている我が身を振り返ると、なんとも絶望的な気持ちになります。でも、ひょっとして、そんな風に出来なくて賢治もあの文章に残したのでしょうか。人とは悲しいもの。あらゆる欲望を捨てて、仏様のように顔には出さず淡々と生きることが出来る人間なんて果たしているのでしょうか。振り返って誰かいたかなあと思い起こすと、一人頭に浮かんできました。彼は東京で警視総監をやっていた人の息子。確か、大昔小包が爆発して母親を失っていたと思います。今頃どこでどうしているものか、確か剣道が強かった気がします。