昨日は日帰りで鹿児島に行きました。眼科の検診です。帰りの高速船。もうすぐ種子島というときふと外を見ると、急激に近代化してゆく風景。基地の整備や、ロケット打ち上げ場の為でしょうか。そして何気なく振り返ると黒々とそびえる屋久島がくっきり。その近くには開聞岳が美しい姿で。周りには竹島や黒島がはっきりと姿を現しています。空は秋を思わせる茜色がキラキラと。ずいぶん何度も船で渡りましたが、これほどの輝くような夕景を見た覚えがありません。おそらく台風が関係しているのでしょうか。光が複雑に変化してこのような色を生み出しているのだと思います。そして屋久島の姿。まさに海の中ににょっきりと巨大な岩がそびえているようです。うす暗い島の港に上陸して、西に向かって走ると目の前の空があるいは赤く、あるいは金色に光が一瞬ごとに変化します。工房が近づくころ、とあるアパートの前で幼い子を連れた母親が空を見上げているのを見かけました。その姿が絵になっていて、まるで童話の中に誘い込まれているようでした。病院行きは余り好きにはなれませんが思いがけない旅情を味わうことが出来たことには感謝しております。