昨日、JDヴァンスの「ヒルビリー エレジー」を読み終わりました。今日アメリカ副大統領に就任する人の自伝です。まずタイトルの「ヒルビリー」の意味ですがアイルランドの国境地帯スコットランド山岳部に住んでいた人たちが移住したアメリカ東南部で暮らす白人労働者階級の人達をさすようです。現在は一般的にはレッドネックなどと呼ばれる、衰退してしまった工業を支えてきた白人貧困層を呼ぶ、蔑称に近いような意味が強いようです。そんな中で、薬物中毒と戦う母親に育てられた彼が堕落の道から必死に海兵隊で心身をたたきなおし、大学院を卒業して現在の地位へと昇ってゆく過程が描かれています。いわゆるアメリカンドリームへの道と言っても良いのでしょうか。おそらくドナルドトランプという人間も数奇な運命の中を生きて現在の地位に上り詰めたものと思われます。そんな人たちが新たに合衆国という巨大戦艦を動かしてどんな世界に変わってゆくのか。まさに今日、新たなスタートを切ろうとしています。混とんとしたこの世界がどう変化してゆくのか。その現場に立ち会えること、まのあたりにすることに運命を感じているのは私だけではない事と思います。
腰の方は少しずつではありますが、落ち着いてきました。ご心配をおかけした方々にはあらためて感謝申し上げます。