2025年。やがて一か月が終わろうとしています。早い事。元旦からいろいろありました。腰を痛めて、何とか立ち直り、運転免許の認知試験を受けて、今日晴れて更新手続きまでたどりつきました。ところがガガーン。この歳になると優良ドライバーでも三年で更新とか。八十まで無事に過ごすことが出来たら免許証を返納するつもりでしたが新たな問題が生じてしまいました。七十七歳でどうするか問題。まだ三年ありますからゆっくりと判断しましょう。大体それまで無事生きてられるのか。もう一つ。こちらは、本日蹴ろくろ復帰できたこと。ここ数日電動轆轤を立って挽くという荒業をやっていたのですが、今度は背中が痛くなってしまいました。普段あまり使わない筋肉を無理してしまったようです。これからは少しずつですが、蹴ろくろで制作を再開したいと思っております。
2025年1月31日金曜日
2025年1月30日木曜日
認知試験
警察署で運転免許に関する後期高齢者の認知試験を受けてきました。あらかじめユーチューブである程度勉強しておいたのですが、いざ、タブレットを渡されると頭が真っ白になってしまいました。結果はどうにかこうにか合格できたのですが、一時はダメかなと覚悟を決めた場面もありました。落ちたら、病院へ行って、医師の診断書をもらわないと、免許取り消しとなります。だいぶ覚えたと思ったのですが甘かった。環境が変わるとすっかり頭が空っぽになるという事を学習しました。あとは視力検査が待っております。こちらも結構ギリギリ。何とかクリアーしてしばらく運転を続けられると有り難いのですが。
2025年1月29日水曜日
雪
工房から見た山が雪をかぶっております。山へ入る道は通行止めです。風邪がビュービューと吹いて寒い事。夕方立ち寄ってくれたお客様。札幌から来たのでそれほど寒さは感じないとか。朝早く山に入ったので道は通行できたとのこと。運が良い人と悪い人とはどこで違ってしまうのだろうと疑問が湧いてきます。
2025年1月28日火曜日
モノ
モノには魂が宿るというのは昔からの日本人の考えでしょう。だから一個の器だって決しておろそかにせず大切に使い続けるのだと思います。今日、突然ある人が、昔確か修理を頼んだ器があったと思うと言って工房にきてくれました。こっちはすっかりそんなこと忘れていて、そんなのあったかなあと言ったところ、息子が探し出してくれました。しかも修理済み。おそらく直した後にどこかへ置いているうちにすっかり忘れてしまったのだと思います。その方、たいそう喜んでくれました。こっちもおろそかに放ってなかったことに一安心。たとえ欠けてしまったり、誤って割ってしまっても器には愛着が残っており、おそらく昔の事を思い出すもののなのでしょう。一個の器。モノづくりとして決しておろそかにするべからずです。
2025年1月27日月曜日
棚卸し
今年最初の棚卸に行きました。空港近くのお土産屋さんに。もう一軒のホテルは休業中です。今は正月明けの閑散期。朝から雨模様。空港の駐車場も満杯にはなっていませんでした。おそらくこれからだんだんと人の動きも活発になってくるのでしょう。月に一度の恒例行事。体調を整えて頑張りたいと思っております。
2025年1月26日日曜日
素焼
これまで750度ぐらいで素焼きをしてきたのですが今回初めて900度近い温度で焼くことにしました。三島の印を素焼きで使うためには少しでも丈夫に焼き固めたいと思ったからです。ただあまり高温で焼きしめると吸収性がなくなって粘土がくっつきやすくなってしまいます。器も釉薬を吸わなくなってしっかりと定着してくれないという懸念があります。何事もやってみないと分からない事ばかりですが新しいことに挑戦するのは難しい事だと思います。
2025年1月25日土曜日
春の訪れ
急に暖かくなりました。まだ、ハゼノキは紅い葉をを付けているのに。今年はセンダンも葉を落としていません。それなのにクワゴマダラヒトリの毛虫が歩き始めています。色々な意味で様子が変わっています。気候変動というものでしょうか。昨日修理した抽斗の底板がはがれかかっているのを発見しました。今日戻ったら修理しなおさないといけないようです。
2025年1月24日金曜日
抽斗
家の収納棚が壊れてしまい、修理を頼まれていました。リハビリを兼ねて木工作業。接着剤で張り付けるだけでしたがこれがなかなか。クランプや端金で締め付けないとしっかりと接着できません。合わせて十五個動員して何とか組上げました。あとは一晩置けばしっかりとした抽斗が出来るでしょう。やってみて思ったこと。修理するって簡単ではないという事。ましてや古くなった家具。釘は錆びているし板は割れているし反ってしまってなかなか元には戻りません。昔のものだからなおさらです。指物師の技、すごいなあと思いました。
2025年1月23日木曜日
雨模様
早朝、屋根を打つ音で目が覚めました。カミさんが、「午後からと言ってたのにもう降り始めた」とのこと。今日一日降ったりやんだり。どんより広がる雲。幾分暖かく感じますが。次男が突然熱を出して診療所を訪ねた日から一週間が経ちました。幸い熱はすぐに下がってインフルエンザではなかったようですが。その代わりと言っては何ですが、こっちが腰を痛めて寝込んでしまいました。一週間ほど経ちました。少しずつ動けるようになって今日も一日工房で過ごすことが出来ました。この調子なら、そのうち元に戻ることが出来そうです。一時はこのまま良くならないのではという不安に襲われていたのですが。悪運が強いようです。これからも体が動く限り、土と向かってゆきたいと思っています。
2025年1月22日水曜日
釉薬仕事
今日は釉薬仕事です。朝からいつも痛む腰の反対側が痛くなって、心配したのですが何とか一日作業をすることが出来ました。腰が持ってくれたことに感謝です。釉薬仕事がこれほど大変だとは。体全体を使って様々な動きをすることに気が付きました。普通に動くことが如何に難しい事かをあらためて知った気がします。
2025年1月21日火曜日
二度目
朝の日記から夕方の日記に続いております。何とか体を起こして一日過ごすことが出来ました。それもロクロまで挽いて。さすがに、蹴ろくろは無理でしたが電動轆轤で急須に挑戦。実は腰への負担を考えて小さな仏さまを作りたかったのですが、どうしても型が見つかりません。そこで急遽急須づくりへ。なかなか思ったように出来ませんのでかなり途中で壊すことに。それでも何とか夕方まで格闘できました。ただ、座っての作業は難しいので立って轆轤を挽くという、おかしな体勢です。昨日決して無理をしないようにというメールが来ていたのでそれに従って。これから少しずつリハビリしながら体を戻してゆきたいと思っております。
社会復帰
今日から復帰することにしました。朝からシャワーを浴びて髭を剃って、まずは身だしなみから。まだ、変な動きをするとピキーンという痛みが走りますが。寝込んでしまうとどんどん退化しそうなので。今朝がたアメリカ大統領の就任式をライブで見ました。トランプさん。三歳ほど年上なのにお元気なこと。演説は一切原稿を見ることなく、おごそかな雰囲気で始まりだんだん熱を帯びてくると、激しい口調で聴衆を引き付けます。まさにカリスマ性という言葉がぴったりくるようでした。日本の式典との違いがはっきりとしていてまさしく若い国という印象でした。MAGA という言葉をだれもが口にして一体感を強調していたのが印象的でした。翻って我が国はこれからどこに向かって進んでゆくのだろう、そんな問いが脳裏を走ります。この難関をだれにゆだねたらよいのか、おそらく天の指し示す方向へおのずと進んでゆくことでしょう。願わくば日本にとって明るい未来が待っていることを祈らずにはおられません。
2025年1月20日月曜日
副大統領
昨日、JDヴァンスの「ヒルビリー エレジー」を読み終わりました。今日アメリカ副大統領に就任する人の自伝です。まずタイトルの「ヒルビリー」の意味ですがアイルランドの国境地帯スコットランド山岳部に住んでいた人たちが移住したアメリカ東南部で暮らす白人労働者階級の人達をさすようです。現在は一般的にはレッドネックなどと呼ばれる、衰退してしまった工業を支えてきた白人貧困層を呼ぶ、蔑称に近いような意味が強いようです。そんな中で、薬物中毒と戦う母親に育てられた彼が堕落の道から必死に海兵隊で心身をたたきなおし、大学院を卒業して現在の地位へと昇ってゆく過程が描かれています。いわゆるアメリカンドリームへの道と言っても良いのでしょうか。おそらくドナルドトランプという人間も数奇な運命の中を生きて現在の地位に上り詰めたものと思われます。そんな人たちが新たに合衆国という巨大戦艦を動かしてどんな世界に変わってゆくのか。まさに今日、新たなスタートを切ろうとしています。混とんとしたこの世界がどう変化してゆくのか。その現場に立ち会えること、まのあたりにすることに運命を感じているのは私だけではない事と思います。
腰の方は少しずつではありますが、落ち着いてきました。ご心配をおかけした方々にはあらためて感謝申し上げます。
2025年1月19日日曜日
後期高齢者
とうとう今日なってしまいました。75歳に。おまけに、腰を痛めて横になったらそのままで数日。なんという年でしょう。2025年という年は。今は何とか起き上がって、ここまでたどり着いたのですが。明日以降が不安でなりません。何とか、回復して、また制作が出来るようになりたいと願っております。
2025年1月15日水曜日
自分
三日目になってようやく自分の仕事らしくなってきました。和の仕事。ろくろ目。ゆっくり蹴ろくろを回し自然なろくろ目がでてきました。ちょっと和の仕事。うまく表現できませんが、調子が出てきたような。毎日ろくろに向かっていても、その日によって全然違ってきます。こんなことでは一人前とは言えないのでしょうが。毎日が修業です。
2025年1月14日火曜日
兆し
少しずつですが回復の兆しが見えてきました。腰が突然痛みだしたり、元旦から、奈落の底へ突き落されたような落ち込んだ気分でしたが三歩前進二歩後退といった具合にちょっとずつ光が見えてきました。最近毎日流れてくる六角精児さんの歌。なん万年も降り続く雨はないだろう なん百年も生きている人もいないだろう。そんな気分です。一生懸命生きていれば必ずおてんとうさんが顔を出し心をほぐしてくれる日もやってくるものです。頑張って生きてゆきましょう。
2025年1月13日月曜日
カップ
ろくろに向かいました。ようやく通常の制作モード。久しぶりなので、上手くゆかず失敗の連続。忘れるものですねえ。五十年以上もやっているのに。ちょっと十日ほどろくろから離れただけですが。毎日やらないと。とくに歳をとってからは。近く、認知テストを受けなければなりません。七十五歳の誕生日まであと数日。記憶力ばかりでなく判断力も低下するようです。今回は免許停止になるのかも。その時は返納するしかないのでしょう。
2025年1月12日日曜日
予感
今年は、なかなかすんなりゆかない予感がします。元旦に始まり、今日のお客様も皆さん一癖ありそうな方ばかり。今日は連休の中日でお客さんが来てくれましたが。まあそんなときもあるものです。今年は頭を低くして、吹き飛ばされないように備えてゆこうと思っております。
2025年1月11日土曜日
釉掛け
一日中、釉薬と戯れていました。愉しくって時間があっという間に過ぎてゆきます。新しい釉薬を作ったり、掛け方を工夫したり。昔一度やったような気がしますが、そこは老人力。初めての仕事の気持ちで、新鮮な気分。やっているうちに気がついたり。そんなこと気にはしません。
2025年1月10日金曜日
いつもの暮らし
三島の印づくりも終わり、戻ってきました。いつもの制作ペースに。工房の在庫が減ったところから順番に焼いてゆくことになりました。まずは釉薬掛けから始めます。ホテルの売店からも電話が入ったりどこも元のペースに戻ったようです。島のフェリーも三月末頃には復旧の見込みとのこと。だんだん日常生活が戻ってきそうな気配です。腰の痛みもだいぶ引いてきました。今年は元旦から大きな出来事がありましたが、あれくらい、能登の方々に比べたら屁でもありません。何とか一刻も早い復旧を願わずにいられません。
2025年1月9日木曜日
準備完了
年始から今日までせっせと彫ったハンコ。今日で終了です。ついでにたたらで造る丸皿の準備も終わりました。果たしてこれでうまくゆくのか。わかりませんが信じた道をひたすら進んできたつもりです。目指すは新しい印版手です。思いついたのですが最後に掛ける釉薬。普通は透明釉で終わるのですが色釉で出来ないものか。新しい表現にはこれまでだれもやらなかった手法を取り入れたいと思っています。
2025年1月8日水曜日
三島ライフ
取りつかれたようです。ネットの動画も三島ばかり。はんこづくりは午前中に何とか終えましたが、午後は三島のお皿をたたらで造りたいと、型を造り始めました。素焼きの型。これまでは石膏がほとんどでしたが初めて素焼きです。昔はほとんどの型は素焼きだったようです。なんだかだんだん原始的になってゆくようです。
2025年1月7日火曜日
はんこ屋さん
一週間目です。印を彫り始めて。そろそろ本職に戻りたいのですが、あと少し残ってしまいました。朝から土練機を回して、再成土が沢山出来ました。印が乾いたら素焼して三島の器づくりをはじめようと思っています。その前に腰を何とかしなくちゃ。このまま腰痛が続くと蹴ろくろどころの話じゃなくなりますから。
2025年1月6日月曜日
ろくろはじめ
新年のろくろはじめです。と言っても、器ではなく、今日も三島の印の原形。ローラーで連続模様を付けようと挽き始めました。もう一種類は小さな丸い印鑑の原形。こちらは花三島用です。最後は細長い印。硬く練りすぎて模様を付けようとするとひび割れる始末。かといって柔らかすぎてはべたついて模様が崩れてしまいます。陶印も奥が深いです。
2025年1月5日日曜日
陶印
今日もせっせと印鑑彫り。と言っても仕上げ作業ですが。まだまだ終わりそうもありません。昨日は夢にまで出てきました。せっせと彫っている夢。そろそろ終わって、次に進みたいと思っています。ユーチューブで、韓国の方がせっせと器を造っているのを見ました。日本人と比べて細かい作業が得意そうです。日本人はすぐにアレンジしてアートっぽくしてしまいそうですが、あちらの方は律儀というか緻密というか、どこか違いように思います。同じような顔をしていても血の中に別のものが流れているのでしょうか。
2025年1月4日土曜日
はんこ
今日も朝からハンコ彫り。それから、乾いたハンコの修正。これがなかなか。修正の方が難しいのです。粘土に押しながら彫りを確認しては整える作業。土を細かくしたのですが乾いてくるとボロボロとなって、せっかく彫った後が掛けたり崩れたり。土をもっと細かいのにすればよかったと反省しております。
2025年1月3日金曜日
悪霊
昨日の夕方、突然腰が痛くて、歩くのがやっとという状態になってしまいました。年末に筋肉がひきつったような痛みが走ったことがあったのですが、それほど悪化せずに、これなら何とか良くなりそうかなと思った矢先でした。元旦以来、何かにとりつかれた感じがします。誰かが悪霊を連れてきたような。しかし、負けません。どんな悪い何かが憑いても決して。そして今日も一日中三島の印を作っていました。今回のは漢字を彫っています。小さな印面に漢字を彫りこむのは至難の業ですが、昔、篆刻に凝っていたことを思い出しつつ、一心不乱に手を動かしました。心の中で悪霊退散と呟きつつ。
2025年1月2日木曜日
孫
今日帰ってゆきました。娘たち家族が。年末からの三日間。次は夏の予定だそうです。どうやら年二回と決めたようです。だんだん年取ってゆく両親に孫の成長を見せてくれます。有難い事です。帰った後はしばらく淋しくなりますが。またいつもの暮らしに戻ることでしょう。今日も、陶芸体験の問い合わせが入りましたが断ってしまいました。昨日の反省で明日までは休むことにしました。年の初めからあまり頑張ることはないと思います。いつものように淡々と日々を送ってゆきたいところです。
2025年1月1日水曜日
木工
元旦から木工作業をしました。娘が地杉の輪切りを買ってきて磨いてあげました。簡単に電気鉋できれいになると思ったのですがなかなか手ごわく、オービタルサンダーとベルトサンダーを使ってもきれいになりません。致し方なく預かって時間をかけてゆっくり仕上げることにしました。午後から陶芸体験。やるべきでなかった、元旦早々に。終わってから、お客さんとやりあってしまいました。長くこの仕事をやってきましたがはじめてでした。大人げないと思いつつ頭にきてしまいました。自戒。心を穏やかに。去年の元旦は能登地震。今も大勢の方々が仮設暮らしです。一寸先は闇とはよく言ったものです。